今回は、
工具の寿命管理について
学んで行きます
この問題は、非常に
複雑なので整理しながら
考えていきます
環境は、工作機械です
NCの工具管理から
はじめていきます
(1)なぜ複雑なのか?
1.工作機械はドリルを
何本か搭載します
2.搭載できる本数は
10本くらいから
100本を越える機械もあります
本数が増えるほと
機械は大きくなります
3.加工する最中は
ドリルの使用は1つだけです
1つのワークでも
加工の内容によって
ドリルを切り替えて
加工します
マグロの解体のように
大きな包丁から
だんだん小さな包丁に
変えていく様子を
イメージしてください
だから一概に
寿命管理といっても
問題が複雑です
(2)ポイントは何か?
1.1つずつの工具に
よって寿命が異なります
2.それぞれの工具に対して
寿命管理が必要です
3.加工の順番は
NCプログラムで決めます
(3)では、どうやるのか?
1.まずは、ドリルの登場シーンは
NCプログラムで決めるので
どのようにして選ぶかが問題です
2.選ぶには、あらかじめ
ドリルを搭載する
場所の番号を指定します
複数本、搭載している
どの場所から持ってくるかを
NCプログラムに記述します
3.NCが自動的にドリルを
切り替えます
1つの加工でも
何度も登場することもあります
どういう順番にするかを
NCプログラム作成で決めます
野球の試合で、
選手が打順で
変わるイメージです
ここに
問題は潜んでいます
1つ1つのドリルにも
背番号があり
その試合ごとに
打順が変わるイメージです
打順に対して
選手が変わる
寿命管理をしたいのは
どっちでしょうか?
・・
・
選手ですね
ドリルも刃物も
工具です
工具がツールです
打順とは順番です
工具の搭載場所は
打順ではありません
工具の背番号でも
ありません
ここが問題となる
ポイントです
寿命管理って
複雑ですね