「MILS、HILS、SILS」:
シミュレーション技術の全体像
みなさん、こんにちは!
早いもので、
今日は10月末日!
時が経つのは本当に速いもので、
日々の忙しさに追われつつも、
技術の進歩や新しい学びに
目を向けることは大切ですね。
そんな中、最近
「MBD(Model-Based Design)」
という言葉を耳にすることが
増えてきました。
MBDは、
複雑化や高機能化を迫られる制御の
メジャーな解決手法のようです。
製品の設計・開発プロセス全体を、
数学的モデルを中心に行うアプローチです。
このアプローチの中心となるのが
「MILS」です。
そして、
MATLABやSimulinkという言葉も、
このコンセプトと共に
よく聞かれるようになりました。
これらの言葉が初めての方も
多いと思いますので、
今回は
シミュレーション技術の「大三元」、
MILS、HILS、SILSの全体像を、
わかりやすくご紹介いたします。
1. MILS
(Model in the Loop Simulation):
MILSは、
MBDの初期段階で活用される
シミュレーション手法です。
MATLABやSimulinkといった
ソフトウェアツールを使用して、
システムやアルゴリズムの
数学的モデルを作成し、
そのモデルを基に
シミュレーションを実行します。
この段階では
物理的な装置を使用せず、
コンピュータ上だけで
動作の確認や検証を行います。
2. HILS
(Hardware in the Loop Simulation):
HILSは、
実際のハードウェア(コントローラなど)を
シミュレーションに取り入れる技術です。
MILSで検証した制御アルゴリズムを
実ハードウェアに組み込み、
仮想環境と連携で動作を評価します。
これにより、
安全に機能の検証が可能となります。
3. SILS
(Software in the Loop Simulation):
SILSは、
実ハードウェアの代わりに
ソフトウェア環境上での
シミュレーションを行う技術です。
これにより、
実際のハードウェアがなくても
ソフトウェアの動作確認やテストを
リアルタイムで実行できます。
まとめ:
MILS、HILS、SILSは、
それぞれ異なる段階や目的で
利用されるシミュレーションです。
製品の開発初期から終盤まで、
これらの技術を適切に活用することで、
効率的で信頼性の高い製品開発を
実現することができます。
・・・
定義を紹介するとこうなりますが
結局は、
「見えない世界を見える化する」
ですね!